チヒロ「お帰りなさい!パパ!犬は?ねぇ?犬は?」 パパ「ああ、ペットショップ「MY-子犬」で可愛いチワワを買ってきたぞ。」 チヒロ「ホント!クゥちゃんと一緒!?すごい!パパ!大好き!」 チヒロちゃんは大喜びです。 チヒロ「うわぁー…。クゥちゃんがうちにくるんだぁ…。」 パパ「ハッハッハ。よかったな。チヒロ。」 チヒロ「うん!」 ママ「パパ、やっぱり犬は飼えるのね。」 パパ「まぁな…若干苦労はしたが…。」 ママ「素敵よ。パパ、ありがとう。」
ママからも褒められてパパは得意になります。よかったですねぇ。 チヒロ「ねーねー!クゥちゃんはどこにいるの?」 パパ「ああ、チヒロに呼ばせてあげようと思ってね。外に待たせてあるんだよ。」 チヒロ「うわぁ!クゥちゃん呼んだら来てくれるの?」 パパ「そうだよ、クゥちゃんはお利口さんだからね。」 ママ「あら、素敵ねチヒロ。じゃあクゥちゃんを呼んであげなさい。」
一家三人、みんなで新しい家族をお出迎えです。
チヒロ「うふふ!じゃあ呼ぶね!」 チヒロちゃんは大きく息を吸って呼びました。
チヒロ「クゥーーーちゃーーーーん!」
タッタッタッタッタッタッタッ…
ガチャ!
クゥちゃん「ワン。」
クウちゃんはプルプルと震えています。
震えています。
チヒロ「クゥちゃん?」 パパ「イェス。ディス・イズ・クゥちゃん。」
クゥちゃんは相変わらず震えています。
チヒロ「人間?」 パパ「ノゥ!ディス・イズ・ドッグ。クゥちゃん。OK。」
チヒロ「…チワワ?」 パパ「この愛くるしい瞳と震え具合はまさしくチワワだろう。」 チヒロ「…アフロなのは…気のせい?」 パパ「アフロ犬とのハーフなんだろうな。」
チヒロ「そ…そう。」
チヒロ「…もう一度だけ聞いていい?」 パパ「なんだい?」 チヒロ「…クゥちゃん?」 パパ「もちろんだよ。ほら、ペットショップでもらってきた証明書。」
パパ「な?」 チヒロ「な?って言われても…。」
チヒロ「そうか…クゥちゃんなんだ…なんだか…テレビで見るのと違うね…。」 パパ「そうだね、テレビと実際にみるのとはずいぶんと違うね。」 チヒロ「そっかぁ…知らなかったなぁ。」 パパ「さぁ、これでクゥちゃんも我が家の一員だ。これから仲良くするんだぞ。」 チヒロ「ウ、ウン。」
初めて生で見る犬と言う存在にとまどうチヒロちゃん。 でも、クゥちゃんって書いてあるくらいですから、たぶん本物でしょう。 チヒロちゃんはそう気持ちを切り替えました。
子供の頃の純真さって…いいですね。
そんなことで家族の一員になったクゥちゃん。今日からこの一家での生活が始まります。 では…続きへ参りましょう。 |