パパ、正直すぎて子供の夢を壊すようなことを言っちゃいました。
チヒロ「えー。何でー!?どおしてー!」 パパ「つまりね、拡張パックがでない事にはこの世界にはペットという概念自体が無いんだよ…。」
パパ、続けてシム人の存在意義の根幹に触れることを言っちゃいます。
チヒロ「なにー?それ!カクチョウパックって何ー!」 パパ「それはね…ママに聞いてみなさい。」
爆弾発言するだけして逃げるなんて…パパ、ひどすぎます。
チヒロ「違うの。パパがカクチョウパックがないと犬が飼えないって言うの!」 ママ「あらぁ、そう。それはママも知らなかったわぁ。」 チヒロ「で、カクチョウパックって何?それってどこにあるの?」 ママ「そうねぇ。」
チヒロ「ママ、嘘ついてる。」
ママ「まぁ、嘘ってばれちゃったのねぇ。ママ嘘が下手ねぇ。」 チヒロ「って言うか子供相手の嘘にチベットの行者出すってどういう事?」 ママ「ごめんねぇ、チヒロ。…そうねぇ。正直に言うとね。ママもよく知らないの。」
ママ「ホントよ。パパの昔話聞きたい?」 チヒロ「うん!聞きたい!聞きたい!」
こう言うところから親の過去を知っていくって言うのはいいですね。 ママ「パパは昔ね…ある国であることをした後、当局に濡れ衣を着せられて逮捕された事があるの。」
ママ「ううん。それからすぐに刑務所を脱出して地下に潜ったの。」 チヒロ「パパって脱獄囚だったんだ…。知らなかった…。」 子供のくせにすげい言葉知ってるなぁ。
ママ「でもね、地下でくすぶっているような人じゃなかったのよ。」 ママ「そうよ。筋さえ通れば金次第で何でもやってのける命知らずなのよ。」 チヒロ「エエエエエっ!」 ママ「不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する特攻野郎な人なんだから。」 チヒロ「す、すごいのね、パパって…」 ママ「自慢のルックスで女性はみんなイチコロなのよ。すごいわよね。」 チヒロ「ママもそれでイチコロだったのね。」 ママ「それにね、ハッタリかましてブラジャーからミサイル、それに犬でも揃えてみせることができるのよ。」 チヒロ「すごい!?犬も飼えるの!?」 なんかすげい無理があるのは気のせいでしょうか? とにかくチヒロちゃんは大喜びでパパにお願いします。 パパ「チヒロ…パパはもう現役ではないんだよ。無理なものは無理なんだ…。 現役じゃなかったのか…フェイスマン。 チヒロ「やだー!道理の通らぬ世の中に敢えて挑戦してー!」 パパ「そんなこと言ってもな、チヒロ…」 チヒロ「大統領でもぶん殴ってみせるんでしょ!」 パパ「いや、それパパじゃないし…。」 チヒロ「飛行機だけは勘弁してあげるからぁ!!」 パパ「だからそれはパパじゃないって…」 パパ「飼えるものなら飼いたいけどね…今の我々には飼うことはできないんだ…。」 ママ「んー、まぁでも飼ってあげたら?」 パパ「いや、だから、拡張パックがなきゃ犬って存在自体がこの世界にはないんだよ。」 ママ「あらぁ、そう、でも私もワンちゃん欲しいわ。」 パパ「…俺の話聞いてる?」 ママ「聞いてるわよぉ。」 パパ「じゃあ犬が飼えないって言うのは分かってもらえる?」 ママ「うん、分かるけど…ほら、チヒロも飼いたがってるし…。」 パパ「…。」 ママ「不可能を可能にしてくれなきゃ…」 パパ「…。」 ママ「頼りになる神出鬼没の特攻野郎パパ…」 パパ「…。」 ママ「助けを借りたいときはいつでも言ってくれって…」
パパ「わかった!」
ママ「ホント?」 パパ「ああ、犬な、犬、OK。ハッタリかまして犬でも揃えてみせるぜ!」 パパ、ヤケクソ気味に答えます。 ママ「パパ、素敵よ。」 ママは今までこうやって無理なことを頼んできたんでしょうか。
パパ「あーもう、わかった!今から犬を揃えてくる!」 パパは半べそかきながら外へ駈けだしていきました。
チヒロ「うん!でもパパ、なんか泣きそうだったのは気のせい?」 チヒロ「パパちょっとだけかわいそう。」
こんな事を話しながらパパの帰りを待っている二人。 続きは次のページへどうぞ。 |