ここに今日引っ越してきた4人兄弟がこの日記の主人公です。
ジャン
何故全裸なのか、何故スキンヘッドなのか、その辺の所は放っておきましょう。
さて、彼ら四人兄弟の紹介を。
頼りになるお兄さん。一郎
歌と踊りが大好きな、次郎
ちょっとはにかみ屋の、三郎
いつもパシリに使われる、四郎
…はっきり言って誰がどれだが分かりません。 きっと日記中では間違えてる事もあるでしょう。
でも気にしちゃだめ。だってどれも見かけ同じだもん。区別する事に意味はない。うん。
次郎「兄者。やっとついたな。」
一郎「うむ。」
三郎「次郎兄者。しかしまだ家が無いのだが。」
彼らが着いたところは、まだただの空き地です。
次郎「そうだな。弟者よ。家が必要かと思うが兄者はどう考える?」
一郎「うむ。家を建てよう。…っとその前にお茶の時間だ。紅茶でも飲みながら考えよう。」
次郎「兄者。それは良い考えだ。」
彼らの生活習慣には「午後はお茶の時間」が組み込まれているようです。
なんだか英国紳士の香りが漂いますね。
「ふぅ…。」
たき火の前に集まって歓談のひととき。
次郎は自慢のギターを鳴らして午後の一時に彩りを添えます。
次郎「許せない奴がいる〜♪許せない事がある〜♪そいつの名は〜ぽり〜すめ〜ん♪」
と、そんなたき火のまわりに忍び寄る妖しい影
すたすたすた…
どさ。すたすたすた…
妖しげな紳士は荷物を置くと無言で去っていきます。
三郎「一郎兄者。荷物があるが。」
一郎「うむ。後で開こう。」
四郎「なにがはいっているのか気になるな。」
次郎「よ〜そろぉ〜♪お前が舵をとれぇ〜♪」
次郎は夢中でお気に入りの曲を熱唱してます。
と、その時です!
ボウゥ!!!!
突然荷物に火が引火!!
四郎「いちち一郎あ、兄者!!!」
一郎「ををををを!!!」
三郎「ノゥ!燃えてる!!」
四郎「かかかかか火事!!!」
一郎「じ!次郎弟者!!!」
燃えさかる炎!火は激しい勢いで燃えています。
隣にいた次郎の姿が見えません。
なんと、引っ越したその日に次郎は天に召されてしまうのでしょうか。
…と思ったら。
次郎「よ〜そろぉ〜♪人間だ人間だ俺もお前もたかだか人間だぁ〜♪」
火の隣でのんきに歌を歌い続けています。
四郎「次郎兄者!火事!火事!」
次郎「はぁーやくゆけ〜♪はぁーやくゆけ〜♪立ちはだかる波のうねりに突き進んでゆけぇ〜♪」
三郎「次郎兄者!」
次郎はこの歌を歌い始めると最後のリフレインを含めて13分8秒歌いきらないと収まりません。
次郎「お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れぇ!」
一郎「弟者!キャプテンオブザシップは良いから早く避難を!」
次郎「よ〜そろぉ〜♪よーそろぉ〜♪…?あわわわわわあ!!!」
一郎「これで全員そろったな!」
次郎「すまん!夢中になっていた!」
三郎「さぁ。これからが本番だ!」
四郎「全員で!」
全員「あわあわあわあわあわ!!!」
さてさて、あわあわしている兄弟のこの後は…?
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