第五日 約束の地。ぱらいそ
おひさしぶりです。随分と更新してませんでしたね。
前回の続き忘れちゃった方は4日目あたりから見直して頂ければ幸いです。
さてさて、雑誌をみて慌ててどこかへ電話している次郎。
一体何が起きたのでしょうか?
次郎「つぁぁぁぁ!」
相手がでるのも待ちきれない次郎。よほどのことがあったのだと思います。
…そして、3コールでハキハキとした相手の声が聞こえました。
受付嬢「お電話ありがとうございます。シムリゾート開発でございます。」
リゾート?
貯金出来た途端にまた無駄使いするつもりでしょうか?
サンタさんのおかげでかなりの額の余裕がありますが…
次郎「ううぬ!ざ、雑誌で見たあの仕事はまだ募集してまするか!」
どうやら違うようです。
どうやらまた懲りずに仕事を見つけたらしいです。
受付嬢「え?ええ…まだ募集していますが…」
次郎「おおおおぅ!」
受付嬢「…ヒィッ!」
次郎「是非!是非面接を受けたいのだが!!」
勢い込んで激しく聞きます。
受付のお姉さんも若干困惑気味。
いやぁ。でも、久々にこの兄弟見ると…何というか…まさに変態ですな。
全裸で局部大きくしてハァハァいいながら電話してるなんて…
受付嬢「わ、わかりました。では履歴書をお持ちの上ご来社いただけますか?」
次郎「ううむ!しかと!しかと心得た!」
とりあえず面接まではこぎ着けた様子です。
次郎はあまりの喜びに釘太郎に話しかけます。
次郎「聞いたか!?釘太郎!」
釘太郎「にゃ?」
次郎「つ…いに、遂に我々の天職が…み、見つかったのだ…!」
釘太郎「にゃにゃ?」
次郎「この日を…この日をどれだけ待ちこがれたことか…」
次郎は直立したまま涙しています。
釘太郎には理解できませんが、とりあえずちんちんをして次郎のご機嫌を伺います。
(おっと、ゲーム内の表記が本当にチンチンなんです。決してこの日記だからチンチンな訳ではないです。ええ。)
次郎「ううぬ!ううぬ!こうしてはいられない!すぐに兄者達に話をしなければ!」
釘太郎に話しかけておいてその反応を確認しない次郎。
庭にダッシュして兄弟を呼んできます。
そして…
釘太郎は画面隅でがっくりと方を落とします。
ちんちんがいけなかったのでしょうか。もっと気の利いた芸が出来れば…
自問自答を繰り返すその背中…切ない限りです。
そんな釘太郎をフォローせずに話は進みます。
毎度のことになった食卓会議。
一郎「次郎弟者。いったい何があったのだ?まだ畑仕事の途中なのだが…」
次郎「あ!兄者!リゾート!パラダイス!」
一郎「りぞーと?ぱらだいす?」
次郎は興奮のあまり、またまたインデヤンになってます。
次郎はさっきまで見ていた雑誌から特集のページを開きつつ言います。
次郎「清潔なホテル!」
次郎「美しく盛りつけられた料理!」
次郎「南国のリゾート!ゲームに興じる観光客!」
次郎「な?」
三郎「な?と言われても…」
次郎「リゾート、太陽の浜辺!!」
一郎「ふむ…それが…一体…四郎弟者。」
四郎「ん?」
一郎「次郎弟者の言わんと欲するところを理解できるか?」
四郎「ううむ…南国のリゾートにいきたいのでは?」
一郎「うむ。…まぁ。全裸の我々には過ごしやすい場所だとは思うが…」
次郎の熱い想いは兄弟になかなか伝わりません…。
次郎「リゾート!リゾート!」
興奮に胸が詰まった次郎はさっき見ていた雑誌を指し示します。
一郎「ん?この雑誌が…?」
三郎「セクシャルな赤紫?」
次郎「ノゥ!こ!ここ!」
次郎は記事を広げます。そこには求人の広告が…
兄弟「むむ?」
三郎「リゾートでリッチに働く?」
四郎「この仕事が一体…?」
なにかグッと来るお仕事なのでしょうか?ちょっと拡大し見ましょう。
四郎「ふぅむ。ぼやけてよくわからないが…」
一郎「むぅ…」
ではもうすこしはっきりと写してみましょう。
三郎「ううむ?・・・・・・・・・・・・・!?」
四郎「!!も!もしや!」
兄弟「ぬ!ヌーディスト歓迎!?」
次郎「うむ!」
おまけ。ちゃんと広告を見たい方はここをクリッククリック!
兄弟「おおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
あわてて席を立つ兄弟
四郎「じ!次郎兄者ぁ!!」
次郎「うむ!」
一郎「全裸でも仕事をしていいのか!?」
次郎「そ!そうだ!全裸を求める仕事なのだ!」
三郎「全裸にしかできない仕事!」
一郎「な!なんと言うことだ!素晴らしい!全裸の仕事!」
兄弟「ビバ!全裸!」
兄弟は興奮の極みへ。
それもそうでしょう。全裸や原始人と言うだけで仕事が出来なかった過去があるのですから…。
全裸でも、いや、全裸だからこそ出来る仕事があるなんてなんて幸せなのでしょう。
一郎「ううむ!弟者!いくぞ!面接…いや、約束の地。ぱらいそへっ!」
弟者「お!おう!」
兄弟は一斉に駆け出します。目指すはシムリゾート開発…。
一方その頃…シムリゾート開発では社長が頭を抱えていました。
新しいリゾート地のオープンはもうすぐなのに、管理人がまだ決まっていません。
社長「誰も来ないな…」
秘書のミシェール「あたりまえじゃないですか…」
ミシェールさんは刷り上がった広告を見て今の結果を予想していました。
社長「リゾートで働けるなんて滅多にない機会だと思うのだが…広告媒体が悪かったのか…?」
社長には原因がわからない様子。自身で広告文の筆を振るったのに悲しい結果です。
ミシェール「社長、広告媒体の選択の前に文面に問題があったのでは…」
社長「ん?現地には明るい仲間が待ってないと思われたのか?」
ミシェール「いえ…そこではなく…」
社長「そうか!『主婦、フリーター歓迎』がいけないんだな?丁寧に『主婦さん、フリーターさん』にした方がよかったか?」
ミシェール「そこでもなく…」
社長「ん?じゃあ『主婦様、フリーター様』?」
ミシェール「いえ…」
社長「『主婦殿、フリーター殿』?」
ミシェール「あの…」
社長「『主婦殿下、フリーター閣下』?」
ミシェール「・・・・・・」
社長「かわいく『主婦ちゃん、フリーターくん』?」
ミシェール「あ、あの!」
社長「んんっ!?では一体…何が…?」
ミシェール「はっきり言ってヌーディスト歓迎って書かれて喜んで来る人なんて早々いないと思います。」
社長「!!。そ、そこだったか…そうか…時代はヌーディストを求めてないのか…」
心なしか残念そうな社長。
ミシェール「あまり求人の文句として「ヌーディスト」は無いと思います。」
社長「そ…そうか…。」
ミシェール「大体どうして社長自ら広告文を書いたのですか?専門のライターに任せればよかった物を…あの広告じゃ誰も・・・・・・?」
社長「ん?」
ミシェール「社長…何か…聞こえませんか?」
ミシェールさんはドアの外を窺います。何か…何やら激しい足音がこっちに向かってきます。
・
・・
・・・・・・・
「…ぅぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!」
バタン!
勢いよく開くドア!
社長&ミシェール「!!」
社長室に飛び込んできた謎の影!正体は一体!?
って、彼らなんだけどね。
とりあえず次のページにお話は進みます。