患者はワガママ子猫ちゃん

 

空になってしまった千葉さんのベッド…。

 

さてさて…ドナドナを歌いつつメディカルスクールへ進むドクターはぎ。
千葉さんは元気にお花畑を駆け回るどころか、天界のきれいなお花畑へ逝ってしまいました。
(ま、同じお花畑です。とりあえず結果オーライ。)

「ごめんなさい千葉さん。あなたの貴い犠牲は決して無駄にはしません…。 」ドクターはぎはそう心に誓います。
次の患者さんからは地上のお花畑を駆け回ってもらえるように頑張りましょう。

さて、メディカルスクールの授業ですが、今回の授業はとっても役に立ちました。

 

 

「体を切開するときは麻酔をしてねっ。」


ああ、でんこちゃんの教えよりもわかりやすいな…。(それを守れなかったくせに。)

…そうですね。冷静に考えたら麻酔は必要ですよね。(冷静に考えなくても必要だろう…。)
患者さんに野戦病院のタフさを求めたのがいけなかったですね。
(あそこでうまくいけばバーボンで消毒なんて事も考えてたのに。ちっ)

次回の手術からは麻酔は忘れません!もう忘れません。ノートに100回書いておきます。
それと手術前にはお手々をキレイイレイします!

これでドクターはぎの経験値がさらに上がりました。
まとめてみると…

1 基本は触診
2 さわる場所が変わると
「イバイ!」
3 元気付けるだけだと外科部長に怒られる
4 千葉真一はマイケル
5 手術の前に手を洗う
6 斬る前には麻酔
7 野戦病院プレイをしてはいけません

(そのうち、知らない人にはついて行かないとか増えそうな感じですな。)


素晴らしい。素晴らしい進歩です!何も知らなかった素人のドクターがこんなに専門知識を!

千葉さん!見てくれてますか?あなたのおかげでドクターはぎはこんなに立派になりました…(感涙

ああ、お医者さんってこうやってレベルアップしていくんですね…。素晴らしい。
これで次回の手術は完璧ですね!次の患者さんこそパーフェクトに救いましょう。


しかし、こんな内容の授業でもやたら受講生が多いです。一人で講習も寂しいけど…みんなで聞く必要は…。
もしかしてこの病院…みんな一度は麻酔なしでサクっといったのかしらん…怖すぎますね。

…と思ったら続きの授業がありました。

 

 

 

いえ。そんな。切り裂きジャックだなんて誤解です。
あれは野戦病院プレイです。成り行き上そうなっただけです。
あんなプレイで受けを狙おうなんてしていません。全く失敬ですな。

どうせ受けを狙うなら手術中に腹の中からモーラーを出したり、
危篤状態の患者さんの枕元でジョー・ドロッパーズを実演して
ケイブス医師やシェパード医師のハートを鷲掴みにします。
それくらいできないとエンターテナー失格っすよね。

断固として抗議したいところですが、信じがたいほどの無能さと言われた私に発言権はありません。

次回何とか名誉挽回して、手術室内でのマジックショーを解禁させましょう。

 

 

さて、嘆きのメディカルスクールを抜けると、ドクターはぎは次の犠牲者患者さんを探します。

通りかかるドクターに明るく声をかける看護婦さん。

 

ドクター:「ハーイ、濃い顔の看護婦!」

ドクターも笑顔で応えます。すがすがしい病院での一コマですね。
落ち込んでばかりもいられません。専門知識を身につけたドクター、今度こそ患者さんを救うつもりです。

さぁ、次の患者さんです。

 

 

 

あら。若い女性。今度のターゲットはあなたですか…。

 



先に言っておきます。ごめんなさい!

「は、はい?」

あなたのことは忘れません!

「え?ド、ドクター…何を…?」

同じお花畑だから許してください!

「ドクター…お話の内容が…」

はっ!…いえ。こちらの話です…。失礼しました。

「あの…何か私…ひどい病気なんでしょうか…?」

いえ。まだ診断してませんので何とも…。

「そう…ですか…。突然忘れないなんて言われたんで…私、死んじゃうのかと思いました…。」

あ、その予感は合ってるかもしれません。(ぼそっ

「…??何か言いました?」

いえ!何でもないですよ。ハッハッハッハッハ……

「…。」

あまり深く考えないように。あなたは安心して治療に専念してください。

「わ、分かりました…そうですよね…まずは治すことを考えないと…。」

ええ、そうですとも!
千葉さんもそれを考えていたと思いますけどね…あんな結果に…(ぼそ

「あ、あの…ドクター…その…少し…心配です。」


ハハハっ!大丈夫ですよ!安心してください。
千葉さんと言う強敵(とも)の悲しみを背負って、ドクターはぎはさらに強くなりました!
  気弱な患者さんを応援する素晴らしいテクニック。
    手を洗うことを忘れない几帳面さ。
       手術前には麻酔をする冷静な判断。
         緊張した一瞬にもユーモアとマジックを忘れない図太い精神。
そして…

さぁ!どうです!素晴らしいでしょう!あなたの命!私が預かったっ!

「ドクター。千葉さんって誰ですか!?何か心配ですっ!…すごく…すごく心配ですっ!」

ええ!不安でしょう!そうでしょう!病気の時は心細くなるものです!でーも大丈夫!
あなたには私がいる!今あなたの瞳に映るのはただの医者ではありませんっ!

「ヒィィィ…やっぱり普通の医者じゃないのねッ…!!」

そぉう!普通の医者じゃありません!
私の名前はドクターはぎ!一子相伝の無敵の暗殺拳を駆使する世紀末救世主!
愛と平和のために一人闘う孤高の天才医師ドクター!

「か、勝手に盛り上がられても困ります…。」


さぁ!安心して二人手を取ってお花畑に逝きましょう!

「い、いやっ!行きたくありません!担当の先生代えてくださいっ!看護婦さんっ!看護婦さーんっ!」

ハハハハハハハハハ!遠慮することはありません。さぁ!診断をいたしましょう!!

「イヤーーーーーーーーーーッ!!!」

 

病室に響く絹を裂くような悲鳴…。

ここから先は妄想力を働かせるために、音声のみお送りします。(画像撮ってなかった訳じゃないぞ。)
何が起きているのかは各自判断してください。

 

 

 

再生>

ごそっ…ゴソゴソ…カチャリ…

「ヒィィィィ…」

・・・・・・。

・・・・・・。

 

「フフフフフ…さぁ…出して…ごらん…」

 

 

「い…いやぁ…。」

 

 

ごそごそ…。

・・・・・・。

 

「ド、ドクター…。お願いします…痛く…痛くしないで…」

「全く…ワガママ子猫ちゃんだな…。」

 

 

「痛いの…イヤです…。」

 

「ハッハッハッ!これも診断の一つだ。痛いのも我慢してもらわないと困るね…。」

・・・・・・。

「そ、そんな…。」

「フフフフ…そんなに震えて……さぁ…行くよ…。」

「お願いします…ドクター…おねが…」

……。

 

 

 

 

 

 

 

「イバイ!」




 

「ほう…ここが…」

「イバイ!」

「そうか…ここがイバイんだね…なるほど…。」

「アーオッ!」

「なるほど。ここか!ここなんだね!」

「イバイ!」

「こっちは?こっちはどうだ?」

「ウーッ!」

「ハハハッハハハハハハ!そうか!こっちも!こっちもイバイんだな!ハハハハハハハ!」

「イバイ!」

「ハァハァ!いいぞっ!いいぞっ!じゃあココ!ここはどうだ?」

「アーオッ!」

「ワハハハハハハハハ!そうか!そうか!ではこっちもだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

「痛みはありません。」

←イメージ

 

 

 

……………。

 

 

 

 

「あ、そ、そう。」

「…。」

 

 

 

 

 

「痛いのは…右脇腹にかけてですか…?」

「はい。」

「じゃあ…レントゲン…撮りましょうか…。」

「はい。」

「エー…。じゃあ、おなか…しまっていいですよ…。」

「はい。」

「じゃあ…レントゲン準備できたら呼びますので…」

「はい。」

「それじゃあ…」

「はい。」

 

 

コツコツコツ…バタン

 

>再生終了

 

 

どうですか…。ちっとは色々な妄想して頂けましたでしょうか…。

変態的診察は放っておいてレントゲンの結果を見てみましょう。

 

 

パシャリ

 

あ、また結石がありますね。この患者さんも千葉さんと同じ症状です。
こいつぁ早めに治療してあげないといけません。

って、実はドクターはぎ、メディカルスクールで怒られた時にもう一つ専門知識を身につけていたのです。

それは、「結石は専門医に委託するのがとってもGood!!」なんて事だったりします。

どうやら一から十まで全部治療しなきゃいけないって訳では無いようです。
この事実によって、千葉さんの犠牲は不必要な手術が招いた悲劇って事も判明しちゃいました。

今度の患者さんはちゃんと専門医に委託して、元気になってもらいましょう。
よかったですね、お姉さん。地上のお花畑があなたを待ってます!(撮影地:東京 昭和記念公園)

ほいっと、観察にチェック…あ、違う。専門医に委託にチェック。(スクリーンショット取り忘れ。)

 

 

サインは…気にしないでください。ゲーム中に自分のサイン書けるんですけど、
ちょっとした厨房フィーリングを求めてこんなサインにしちゃいました。

さて、適切な診断を行ったドクターは病室を後にします。

 

 

 

 

 

今回は出た途端に霊安室直行便にはなりませんでした。

代わりに待ってたのは我らが外科部長。

 

 

 

外科部長:「おめでとう!患者は腎臓結石に苦しんでいたので、専門医に任せたのは正しい判断でした。」

 

フフフフフ…。どうよ?救っちゃいましたよ。患者さん。
専門知識のかけらもなかったドクターが、ここまで成長しちゃいましたよ。
前回は信じがたい無能さと罵られましたが、これで汚名返上できたようですね。

ま、手術で救えなかったというのはちょっと不満ですけど。まぁ助かったのならOKでしょう。
今頃あのお姉さんは、元気になってお花畑を駆け回ってるはずです。
苦しんでいた患者さんが元気になる…医者冥利に尽きるってもんです。

今回はメディカルスクールへの呼び出しもなし!

さぁ、次の患者さんの所へ行って、悩める患者さんを救いましょう。

 

-NEXT-(工事中)

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